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2012年1月5日

小さなチャンス


子どもというのは、親に何度もチャンスを与えてくれるのではないかと思いました。
これは勝手にいいように思って、チャンスなんかではないとも言えます。

チャンスは自分が追い込まれたときや、人生が大きく変わるところにしかないようにも思っていました。でも、もしかすると毎日チャンスの連続で、子どもというのは親になんどもチャンスを与えてくれているのかもしれません。

子どもからチャンスを与えられなくなった時は、親として見捨てられた時だと思います。


ある日、赤ちゃんが泣きました。
その時、何もできず、赤ちゃんは疲れて眠ってしまいました。
次の日、また赤ちゃんは泣きました。
その時、何もせず、赤ちゃんは疲れて眠ってしまいました。

赤ちゃんと暮らすようになった時、なぜ赤ちゃんが泣くのかわかりませんでした。
でも、赤ちゃんは毎日泣きました。

ある日、赤ちゃんと妻が泣いていました。
その時、何もできず、赤ちゃんも妻も疲れて眠ってしまいました。
次の日、また赤ちゃんと妻が泣いていました。
その時、何もせず、赤ちゃんも妻も眠ってしまいました。

赤ちゃんと暮らすようになった時、なぜ妻も泣いているのかわかりませんでした。
でも、赤ちゃんは毎日泣きました。妻はある日、泣かなくなっていました。


子どもというのは、親に何度もチャンスを与えてくれるのではないかと思いました。
これは勝手にいいように思って、チャンスなんかではないとも言えます。

何百回とありそうな小さなチャンス。
これを数回かしかつかむことができなかった人を私は知っています。

もしその人が「今幸せに暮らしている」といえたなら、最後のチャンスはつかめるのではないでしょうか。

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