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2012年4月12日

前髪が長い

「前髪を切ろう!」「いやだ!」 

流行りなのかなんなのか、娘が前髪が「長いほうがいい。」と言い出し、なかなか前髪を切らせてくれませんでした。

周りの人に説得してもらい、前髪をせめて目にかからないくらいにしたいと思ったのですが、娘は「切らない。」の一点張り。

その間に、前髪はどんどん長くなり、目が隠れるほどになりました。

これは困ったぞ。ということで、私はこんな話をしましたね。




私「前髪が長いと、オバケが集まってくるよ。」

娘「なんで。」

私「オバケは、毛が長くて、顔がよく見えないでしょう。」

娘「そんなことないよ。」

私「それは、違うオバケだよ。そのオバケじゃなくて、髪の長いオバケ。わかる?」

娘「うん。」

私「オバケはもともとは、生きていた人間だったじゃん。でもさ、オバケになってしまって、さまよっていると、やっぱりさびしくなるんじゃない。人間だったんだもの。」

娘「そうかな~」

私「自分はオバケだと、自分に似ている人と友達になろうとするかもしれない。前髪が長いと、目がよく見えないし、ほら、オバケって、目がよくわからないじゃん。だから、オバケだと思われて、集まってきたら、すごいこわいでしょ!」

娘「おかーさんは、オバケみたことあるの?」

私「ないよ!ないよ!オバケみたくないよ!こわいんだもの!娘は見たいの?」

娘「いや~!」

私「じゃあ、私は生きていますよ!というのがよくわかるように、目を出しておこう。目を出すには前髪を切ったほうがいいよね!」

娘「ぴんでとめるのはだめなの?」

私「ピンはずしたとき、どうなるかわからんで~。短くしすぎないから、目だけは出そう。」

娘「う~ん。わかった・・・」


+++

ということで、娘は前髪を切ることに、やや納得しなかったようですが、なんとか切ることになったのでした。

こんな会話を娘としたことで、たまに思い出すんですよね。

私は生きていますよ!



表情が豊かである。
たとえば、笑顔を見るとどこか安心することがあります。

私は、生きているっていう感じに、ひきよせられているのかも。

動くものとか?
う~ん、これはどうだろう。