ずいぶん前に娘がこんな事をいいました。
「なんでおとなは、じーっとしてても、ひまじゃないの?」
詳しく説明すると、お父さんは、しゃべらないし、座ったまま何もしないのに、なぜ退屈しないのか、わたしにはわからないよ。どうしてじっとしていられるの?という、素朴な疑問のようでした。
これを彼女が言った流れは、私は1秒たりともじっとなんかしてられない!何もしないまま時間がすぎるなんて、耐えられないんだからねっ!という話から。
大人になると、そういうことも面白くなるの?
何もしてないけど、いやじゃないの?
それ、おもしろいの?
ねぇねぇ、いっしょにあそぼうよ!
という感じ。
私も大人になってしまってるのか、大人の肩を持ちたくなりますが、
ぼーっとして何も考えてないときとか、何もしてないような時もあるんだよ。
君はそういうときに、「つまらない!」と思うみたいだけど、みんながつまらない!って思うわけじゃないっていうことなんだろうねえ。不思議なもんだ。というと、
娘は、「ほーーーーーーーーーーーーーーー!」と、おどろいていたようです。
「私にはいつそういう時がくるのかなー」だって。カワユス。
毎日たのしいんだろーなー、こいつめー。
これを書いてて、思い出したこともかいておきます。
「あたまのなかだけでおもう あたまのなかだけでおもう」
小学校1年生くらいこのころだったと思うのです。
字を覚えて本を読むようになったばかりのこと。
娘が読書をしているときにこんな事を自分に言い聞かせているようだったので、
「何をやってるんだ?」と、娘に聞いたら、
「くちでいっちゃうんだよ!」といってました。
詳しく聞いてみると、自分は本を読むときに口に出さないと読めないんだけど、学校の先生に、口に出さなくても頭のなかだけで読めるんだよと教えられて、なにそれすごい!できるようになるぞ!と思ったのだとか。
あ~、確かに!
文章を書くときも、読むときも、常に口に出してた。と、思い出しました。
そんなもんだ。と、私は思ってたのですが、黙読することを知らなかったのか。とおどろいたっていう話です。
それほど長い時間をかけずに、黙読できるようになったのですが、このときは、うをお!知らなかったのか!と、自分にとっては当たり前だったのに、娘が知らなかったことに衝撃をうけたことが印象的でした。