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2013年8月13日

子どものころ夏休み、おばあちゃんちでひとりボッチになった時の思い出

小学生くらいのころから、夏休みにおばあちゃんちに遊びに行っていました。

私が子どもの時の、ある年の夏休み。
「おじいちゃんがいるから。」と言って、おばあちゃんが出かけていきました。
夕方には母が迎えにくるのがわかっていたので、部屋で猫と遊んでいました。

猫は気まぐれなのか、ちょっと遊んだらどこかに行ってしまい、すごい広い畳の部屋でひとりぼっちになりました。おじいちゃんは、畑にいるみたい。

田舎なので何も音がしなくて、柱時計がカチコチする音しか聞こえてきません。
いつも住んでいるうちではないし、ここのうちのご近所さんもお盆でどこかに行っているみたい。

縁側に座って、ぼーっと庭を見ていたら、急にすごい孤独感のようなものに襲われて、涙が出てきました。

みんなどこかに行ってしまった。
誰もいない。
自分ひとりになってしまった。

という感じの、なんとも言えない寂しさでいっぱいになって泣いていたら、畑からおじいちゃんが帰ってきたようなので、泣いているのがばれないように涙をふいて、猫を探しているふりをすることにしました。

おじちゃんは、まったく何も喋らない人だったのと、怒ると怖いので、二人っきりになっても、どうしようもないと思っていたんだけど、畑でとったトマトを持っていて、(おやつがわりに食べろ)みたいな感じで、私を見つけて渡してくれました。
もちろん何も喋らないw

しばらくすると、おばあちゃんが帰ってきて、その時の安心感といったら!
子どものころの私、どんなけ安心したことか。

+++

年は過ぎて、私は今は、夫や娘がいるので、たとえ一人で家にいても、みんなが「ただいまー」と家に帰ってきます。でも、たまに思うんですよね。

待っても、待っても、誰も帰ってこない時がくるのかなあ。と。

子どもが結婚して別の家に住んで、夫婦二人で住んでいたおじいちゃんとおばあちゃん。おじいちゃんが亡くなって、おばあちゃんはしばらく一人で住んでいました。
でもおばあちゃん、ある日、なにもわからあへんようになってしまった。

私だって、もしかすると、年をとって体の自由もきかなくなってしまった時、待っても待っても誰も家に帰ってこなかったら、なんもわからあへんようになったほうが、幸せかもしれへんなあ。と、思ったりもしました。
残念かもしれないですけど、そのくらいさびしいはずです。

でも、まあ、今はそんな日々ではないので、
このことは、しばらく忘れていよう。

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